Azure Databricksを構築する

仕事で知っておく必要があり、最近Databricks Free Editionを触っていたのですが、一部制限されていて全体像を把握しにくいことが判明。
調べてみると、構築だけなら費用かけずにAzureですぐにできそうだったので構築してみました。

※個人的な試用版のため、タグ名は意図的に付けていません

目次

事前準備

わかりやすいよう、Databricks用に作成しておきます。
VNetはデフォルトにすればAzure任せもできますが、今後他のサービスと連携する際に何か学べるかもと思い、自分で作成したVNetを使用します。

リソースグループ作成

ホーム>リソースグループ>作成

基本情報

サブスクリプション:BASIC
リソースグループ名:rg-dbx-personal
リージョン:Japan East

仮想ネットワーク作成

ホーム>仮想ネットワーク>作成

基本情報

サブスクリプション:BASIC
リソースグループ名:rg-dbx-personal
仮想ネットワーク名:vnet-databricks
リージョン:Japan East

セキュリティ

デフォルト

IPアドレス

アドレス空間:10.0.0.0/16

Databricks作成

ホーム>Azure Databricks>作成

基本

サブスクリプション:BASIC
リソースグループ名:rg-dbx-personal
ワークスペースの名前:dbx-personal-jpe
リージョン:Japan East
価格レベル:Standard(Apache Spark、Microsoft Entra IDでセキュリティ保護)
ワークスペースの種類:ハイブリッド

ネットワーク

Secure Cluster Connectivity による Azure Databricks ワークスペースのデプロイ:いいえ
自分の仮想ネットワーク (VNet) に Azure Databricks ワークスペースをデプロイします:はい

仮想ネットワーク:vnet-databricks
パブリック サブネット名:public-subnet
パブリック サブネットのCIDR範囲:10.255.64.0
プライベート サブネット名:private-subnet
プライベート サブネットのCIDR範囲:10.255.128.0
NAT Gateway を使用して Azure Databricks ワークスペースをデプロイする:いいえ

暗号化

デフォルト

セキュリティとコンプライアンス

デフォルト

2026年10月にStandard レベルが終了

後述しますが、価格レベル「Standard」では機能が制限されます。

構築後のリソースグループ

以上で、15分程度待つとDatabricksが出来上がります。
リソースグループは以下の状態でした。

databricks構築後のリソースグループ
rg-dbx-personal
databricks-rg-dbx-personal-jpe-lfzxntumua3tw

databricks-rg-dbx-personal-jpe-lfzxntumua3t は、自動で作られていました。

Databricks起動

Standardレべルは機能が少ないです。
SQLエディタも選べません。

azure_databricks_standard-level

どうやらStandardレベルは2026年10月で終了するとのこと。
Premiumレベルにアップグレードする必要があります。

Standardは機能がかなり制限されます。

特徴StandardPremium
マネージド Spark を使用したワークスペース
Unity カタログ
SQL
モザイク/AI
Lakeflow Spark 宣言型パイプライン
サーバーレス コンピューティング サービス
Lakebase
Databricksアシスタント
マネージド サービス (例: Lakehouse の監視、予測の最適化)
先進的なエンタープライズセキュリティ
引用元: https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/databricks/admin/account-settings/standard-tier#what-features-do-i-get-when-upgrading-from-the-standard-tier

(追記)Premiumへアップグレードしました

無事、期待するメニュー群が出現しました 笑。

azure databricks premiumの画面

まとめ

Azure Databricksを構築してみました。個人で試しに使う分には、サクッと作れます。
厳密にはストレージがわずかにかかる可能性はありますが、構築直後は放っておいても課金は発生しないので安心です。

作って分かったのは、Standardではほとんどの機能が使えないということ。
Free Editionよりも使えない機能が多い印象。

PremiumになるとDBUあたりの単価が上がりますが、次回アップグレードして今後の学習に使っていきたいと思います。

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